ドライアイ・涙目・飛蚊症 西洋医学的に治療の必要がないものの、症状が気になる場合の対処法
目を病んだことのない人には分からない、見えない、見えにくいことの辛さ。
今回はご相談が多い、ドライアイ、涙目、飛蚊症を取り上げてみます。
其々の症状は、専門医による早期治療が必要な場合がありますので、重大な疾患の有無を確認しておくことは、とても大切です。ただしほとんどの方は、生理現象の延長線上にあるものとして、積極的な治療の対象にならないことが多いのです。
ドライアイは、涙の量が減ったり、涙の質が変化して、目の表面が乾きやすくなる症状です。重大な病気が隠れていない場合、原因はストレスで涙を出す神経がうまく働かなくなる、他の病気の改善のために飲んでいる薬の副作用、『陰虚』と呼ばれる体内の水を適材適所に使うエネルギー不足などが考えられます。
『陰虚』の場合、体内の水そのものが不足してきている(身体全体が枯れてくる感じ)場合と、下半身はむくみやすく、上半身は乾くケースに大別されます。
涙目も、基本的に目の渇きがベースに合って起きてくることが多いのです。
不思議かもしれませんが、漢方では、ドライアイも涙目も同じ薬で直ってしまうことがよくあります。(いずれの場合も「涙」という液体のコントロール能力が落ちてしまったことが原因だということなので、これを改善することでドライアイも、涙目も良くなっていきます。)
飛蚊症も大きくとらえると、目に関する液体成分の不調で発症します。
ですから身体が『陰虚』の状態になっていないか、まず確認しましょう。
目の中は空洞ではなく、透明なゲル状の硝子体という物質で満たされています。
硝子体の成分は時と共に変化し、一部にしわの様なものができます。
すると、この部分が濁ってその影が網膜に映り、視野の中で黒い点のように見えるのです。
飛蚊症には、肝臓・胆のうと腎臓が深くかかわっていて、これらの臓器の「陰虚」状態を改善したり、関連する経絡(気の通る道)の流れをよくすることで、症状が消えることがよくあります。
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