腸内細菌は脳の発達や、行動にまで影響を及ぼす
私たち哺乳類の腸内にはとても多くの細菌が棲みついていて、宿主の摂った食物から栄養を得ています。
しかし、同時に私たちの消化機能や免疫機能を助けたりと共生関係にあることも分かっています。
そして最近の研究では、海外の研究で腸内細菌が『脳の発達』や『行動』にまで影響を与えることが分かってきています。
その研究ではまず、普通の腸内細菌を持つマウスと腸内細菌を持たないマウスを用意し、それぞれの成長を観察しました。
すると、腸内細菌を持たないマウスは成長後、より攻撃的になり危険を伴う行動を示すことが分かりました。
また、もともと腸内細菌を持たないマウスへ、成長初期と成熟後に腸内細菌を導入して経過を観察すると、成長職に腸内細菌を導入したマウスは、成長後普通のマウスと同じような行動を示したのに対して、成熟後に腸内細菌を導入したマウスは腸内細菌を導入しなかったマウスと同じような行動を示しました。
このことから腸内細菌が初期の脳の発達に影響していることが分かったのです。
さらに研究では、腸内細菌の欠損が学習や記憶を司る脳内のどの遺伝子や情報伝達経路に影響を与えているのかを見つけました。
マウスの成長の、どの段階で腸内細菌が脳の発達に影響しているのか特定の時期があり、さらに腸内細菌はセロトニンやドーパミンなどの脳内の伝達物質に影響しています。
また、神経情報を伝えるシナプスの機能にも同様に影響しているようです(しかし、この結果は今のところマウスのみで示されているので、まだ人間の腸内細菌も脳の発達に影響していると断定することはできません。)
脳に効く薬よりも、腸内細菌にいい薬(食べ物)の方が、副作用が少なく、精神疾患をより改善できる可能性が出てきました。
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