腸をきれいにすると、心も身体も元気になる理由 口も肛門もない深海生物がいる？！
「生物が生きるためには、食べ物を摂取しなければならない・・・」
これは事実ですが、忘れてはならないのは腸内細菌たちの働きです。
分かりやすくお伝えするためにやや誇張してお話しすると、私たちが小腸から吸収している栄養素は、いったん腸内細菌たちが食べて使った後、排出したものなのです。
誤解を恐れずに例えると、腸内細菌の『ウンチ』や『おしっこ』や『汗』を、私たち人間は最高の『命の糧』にして生きているのです。
善玉菌と呼ばれる細菌たちは、お米や野菜や海藻が大好物な細菌です。
悪玉菌と呼ばれる細菌たちは、お肉や油が大好きです。
各々の細菌が腸にいてくれないと最終段階の消化は進みません。
お米や野菜や海藻をたくさん食べてればそれを餌にする善玉菌が勢力を増すし、お肉や油をたくさん食べれば悪玉菌が増えていくのです。
彼らが出す『ウンチ』『おしっこ』『汗』が人間の健康に役立つ種類の細菌を『善玉菌』、逆に健康を害するものを出す細菌を『悪玉菌』と人間は呼んでいます
彼らがいなければ人間は生きられません。
それを実に分かりやすく説明できる生物が深海に棲んでいます。
全長が３Mにもおよぶ『ジャイアントチューブワーム』という名前の生き物です。
この生物には口や肛門が無いのです。
つまり正式な消化管がありません。
食べることをしないでどうしてこの生物は生きられるのでしょうか？
実は彼らは自分たちの体内にガンマプロテオバクテリアという細菌を飼っていて、この細菌が彼らが生きるのに必要なエネルギーの素を作ってくれるのです。
それを利用してチューブワームは生きています。
このように、生命の進化の中で、腸内細菌とのお付き合いはとても古く、腸内細菌は私たちの命の綱を握っています。
太りやすい人の腸内には太りやすい腸内細菌が棲んでいるのです。
体質を変えるというのは、腸の中に棲んでいる腸内細菌を変えていくということとほぼイコールです。
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