骨粗鬆症「寝たきりにならない骨(コツ)」
骨粗鬆症が原因で寝たきりにならないようにするには、カルシウムとビタミンD3の摂取だけでは不十分です。
人間の骨をビルに例えると、カルシウムはコンクリートに当たります。
コンクリートも大切ですが、骨折するか否かという骨強度を左右するのは、鉄骨・鉄筋にあたるコラーゲンなどのタンパク質です。
ですから質の高いコラーゲンを材料として補給することが、転倒による骨折を防ぐにはより重要です。
また、カルシウムもコラーゲンも骨を作る材料ですが、材料だけ用意されていても大工さんがいないとビルは建ちません。
年齢を重ねることによって弱るのは、この大工さんの力です。
骨はまるで動いていないかのように見えますが、生きている人間の骨は常に動いています。
頭蓋骨も歯も、全ての骨は動きながら、古い部分を捨て、新しい骨を作り直して、強度を保っています。
人工関節や人工骨が、本当の関節や骨のようにフィットしないのは、海の波の様に常に動いている人間の骨を再現できないからです。
骨の新陳代謝を司っているのは、女性ホルモンなど漢方医学では「腎」「副腎」と関係の不快ホルモンやエネルギーだと言われます。
これらのホルモンやエネルギーを活性化する「鹿茸(ろくじょう)若い牡鹿の幼角」や大豆イソフラボンの中の「高ダイゼイン・アグリコン型イソフラボン」によって、「腎」「副腎」の働きを助け、身体の若さを保ち、骨の新陳代謝を進める大工さんを元気にすることも、骨折を防ぐには重要です。
西洋医学では、骨の新陳代謝のうち、古くなって修理が必要になった骨を壊していく働きを一方的に止めてしまう薬が開発され、盛んに使われていますが、副作用に苦しむ人もあり、また古い骨を壊すのを止めると、新しく骨を作る働きも落ちるので、このバランスをとるのが非常に難しいという現実に直面します。